真岡市の老舗「人形のわたや」が着物でつくったアロハシャツ「日の本アロハ」を秋葉原オノデンで販売

 お節句人形・提灯の専門店「人形のわたや」を展開する有限会社ワタヤ商店(栃木県真岡市)は、着物・反物で作製したオリジナルアロハシャツ「日の本アロハ」の特設販売会を、2026年9月21日に東京・秋葉原の老舗家電量販店・オノデンの店頭にて開催した。

真岡市の老舗「人形のわたや」が着物でつくったアロハシャツ「日の本アロハ」を秋葉原オノデンで販売

同社は1800年の創業以来、栃木県真岡市にてひな人形・五月人形・羽子板・破魔弓・盆提灯などを専門に手がけてきた。現在は、9代目で専務取締役の西村和浩さんが、時代に合わせた新しい商品企画にも取り組んでいる。

「日の本アロハ」誕生のきっかけは、大阪・関西万博。西村さんが栃木県の伝統工芸作品を展示した際、海外からの来場者が日本の伝統に触れ、強い関心を寄せたことを目の当たりにしたという。

「長年にわたってひな人形を届けるなかで着物や反物に日々触れ、その価値を肌で感じてきた」という西村さんは、伝統工芸や伝統衣装、特に「着物」という伝統素材に、新しい付加価値を与えられないかと考えたという。そうして誕生したのが、日常や旅先で気軽に着られるアロハシャツ「日の本アロハ」だ。同じデザインの大量生産は行わず、全てが1点物。栃木県内の縫製職人の協力のもと、1着に1日をかけて丁寧に仕立てている。

当初「日の本アロハ」は、オンラインでの販売を検討していたが、仕事を通じて縁のあった株式会社オノデン(東京都千代田区)から、「日の本アロハの価値は、実際に手に取り、直接見てもらってこそ伝わるのでは」というご提案を受け、今回、秋葉原にあるオノデン店頭での展示・特設販売会が実現した。

オノデンは家電量販店でありながら、店頭で日本の工芸品も取り扱ってきた歴史がある。また、秋葉原はアニメ・サブカルチャーの聖地として、外国人にとっても人気の観光地。今回のコラボレーションは、そうした土壌があったからこそ実現した企画と言える。

同社は「日の本アロハ」を、単なるファッションアイテムではなく「着る文化財」として位置付けているという。「日本観光の相棒として着てもらい、そして、帰国後も旅先での出来事を話すきっかけとなったり、日常のなかで袖を通すことで、日本の伝統文化がより長く息づいていくことを願っています」としている。

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