【水戸電子専門学校】元マッキンゼー出身の井上匡史さんが校長就任
学校法人八文字学園 水戸電子専門学校(茨城県水戸市)は2025年5月、米国の大手コンサル企業、マッキンゼー・アンド・カンパニー出身であり、複数のスタートアップ企業で取締役を歴任してきた井上匡史氏を新たに校長として迎えた。
井上氏は一橋大学大学院商学研究科を修了後、グローバル企業のGE社やマッキンゼーにおいて企業の成長戦略や組織改革を支援。さらに、複数のスタートアップ企業においては経営実務の中核を担い、事業立ち上げや人材育成、組織体制の構築など、多方面にわたり成果を上げてきた。現在は学校法人八文字学園の経営改革を推進する立場にあり、水戸看護専門学校の責任者も兼務している。
同専門学校は1983年の開校以来、ITやデジタル分野に特化した専門教育を通じて、実務に直結する知識とスキルを持つ人材の育成に注力。これまでに多数の卒業生が業界の第一線で活躍しており、地元企業との連携や地域貢献にも取り組んできた。AIやテクノロジーの進化が加速する中、教育機関として柔軟かつ持続的に学びをより進化させる必要があり、今回の校長就任はその実現に向けた大きな契機となる。
同氏は、現代においては知識をただ覚えるのではなく、それを現場で応用し、課題を発見し、自ら考え抜いて行動する力が求められていると指摘する。また、AIを使いこなすための技術的な素養に加え、人と信頼関係を築き、チームで協働するコミュニケーション能力も不可欠であると述べている。同校ではこうした複合的な力を育成する実践的な教育体制の整備を進めていく構えだ。
今後は企業との連携をより一層強化し、業界と連動した講座やインターンシップの拡充、専門家によるキャリア支援の体制強化に取り組む。さらに2026年度からは、プロダクトエンジニア、ゲームディベロッパー、デザインクリエイターの3コースを展開する新カリキュラムを導入し、AI・デジタル時代に即した人材育成を一段と加速させていく。