ソーシャルムーバー株式会社がプレシリーズAラウンドで5,000万円の資金調達!介護業界の人材不足解消を目指し、プロドライバーのシェアリングエコノミービジネス「ケアドライブ事業」を拡大
介護業界スタートアップ企業のソーシャルムーバー株式会社(群馬県前橋市)は1月14日、経済活動を行うための資金として、5,000万円の調達を完了したと発表した。今後は、同社が群馬県を中心に展開している「ケアドライブ事業」の確立および、近隣県への拡大を目的に、これらの資金が活用されていく予定だ。
「ケアドライブ事業」とは、介護事業所と介護タクシー事業者をマッチングするプラットフォーム。空き時間を発生させやすい介護タクシー事業者側の稼働率を高めるとともに、介護事業所側にも送迎以外のコア業務に集中できる環境が提供される、双方メリットの大きいサービス。
また、プロに送迎業務を委託するため、万が一の事故リスクを軽減。その上でドライバーの安定的な収益につながるのはもちろん、介護施設スタッフの採用にも好影響を与える、業界の人材不足を多方面から補える新しいビジネスモデルとなっている。

登録ドライバーは朝夕の送迎業務の仕事を業務委託などで取り組みながら、日中は自身の事業に集中できる
本事業は現在、群馬県内で導入を進めており、2025年1月時点で、介護施設15施設・介護タクシー8事業所で連携し、16台の車両が稼働。実際に送迎されている高齢者からも、高い評価を得ているという。
また今回の資金調達は、投資企業の1982インパクトファンドが支援することで実現。群馬県内の展開をより加速させていくだけでなく、ドライバー育成プログラムの整備や、効率的なオペレーション体制の構築、システム機能強化に使用される。さらに、栃木県、埼玉県、長野県など近郊の市場開拓や、地域との連携・共創活動を強化させるための資金としても、活用していくとしている。

ケアドライブ事業の可能性と展開について熱く語る北嶋社長
1月21日には群馬県庁32階NESTUGENにて記者会見も行い、北嶋社長は「介護人材不足と移動弱者問題を同時に解決できるのがケアドライブ事業。今後は群馬を中心に近隣県や南東北、さらには全国展開を進めていく」と今後のビジョンを語った。
会見にはケアドライブ事業を利用する介護施設の職員と介護タクシーの事業者も同席。職員の方は「プロドライバーに送迎業務をお願いできることで、職員の残業削減につながった」と導入メリットを話した。