北関東初のまちづくり拠点「UDCみなかみ」が上毛高原駅前に開設。公民学連携で持続可能なまちづくりを推進
群馬県みなかみ町は、株式会社オープンハウスグループ(東京都千代田区)、株式会社群馬銀行(群馬県前橋市)、東京大学大学院工学系研究科(東京都文京区)と連携し、公民学によるまちづくり拠点「アーバンデザインセンター(UDC)みなかみ」を2026年4月に上毛高原駅前で開設した。

UDCは行政、民間企業、大学などが協力しながら地域課題の解決と将来を見据えたまちづくりを進めるためのプラットフォームである。従来の行政主導による都市計画や市民活動の枠組みを超え、多様な主体が連携しながら都市デザインの専門的知見を取り入れ、地域の将来像を描いていく拠点として全国各地で展開されている。
UDCみなかみは、上越新幹線の開通に伴う上毛高原駅の開業以来、大きな変化が少なかった駅前エリアを活性化したいという地域の思いをきっかけに設立。5月8日に開催されたオープニングセレモニーには約100人が参加し、テープカットのほか今後の活動方針の紹介や、上毛高原駅周辺の将来像を示す立体模型の披露が行われた。
みなかみ町は流域面積日本一を誇る利根川の源流域に位置し、首都圏の水源地域として知られている。上毛高原駅周辺は都心から約60分でアクセスできる立地にありながら、徒歩圏内には北関東随一の自然発生数と言われるホタルの生息環境や、美しい山並み、田園風景など豊かな自然が残されている。こうした自然環境や文化、地域資源を生かしながら、公民学が連携して持続可能なまちづくりを進める拠点としての役割を担う。
同町は2017年に「みなかみユネスコエコパーク」に登録されており、国際的にも評価される自然環境の保全と活用を進めてきた。今後は豊かな自然を守り育てながら、多様な体験フィールドの整備を進め、人口減少時代における中山間観光地域の新たなモデルづくりに取り組む方針である。
現在は東京大学大学院都市デザイン研究室の調査結果や提案を基に、上毛高原駅周辺ミライビジョンの素案作成が進められている。関係者による協議は月2回のペースで行われており、今夏にはビジョンの素案が公開される予定だ。また、UDCみなかみのロゴマークには、旧町村3地域がひとつのまちとして歩んでいくという思いを込めており、公民学連携による新たなまちづくりの象徴として活用される。

