十文字学園女子大学、福みかんを使ったクラフトビール「BELLUME 美橙」を開発。学生が企画から製造まで参加した取り組み
十文字学園女子大学(埼玉県新座市)は、地元醸造所「新座クラフト」を運営する株式会社システムアドバンス(埼玉県新座市)と共同で、埼玉県ときがわ町産の「福みかん」を使用したクラフトビール「BELLUME 美橙(ベルーメ ビトウ)」を開発した。学生が企画から製造まで携わり、柑橘のさわやかな風味に仕上げている。2026年10月23日に学内で商品お披露目会を開催し、24日と25日の学園祭で販売した。

今回の商品は、若者のビール離れへの対応と地域活性化を目的とした産学官連携プロジェクトの第4弾である。2024年度の「BELLUME」、2025年度のイチゴを使用した「BELLUME ~香苺~」、山梨県笛吹市産の桃を使った「ピモール」に続く商品として開発された。
原料には、ときがわ町の農家から提供された福みかんを使用。市場への出荷が難しい規格外品を活用することで、農家支援とフードロス削減にもつなげている。商品名の「美橙」は学生の投票で決定した。「橙」はみかんを、「美」は素材そのものや生産者が大切に育てた果実の美しさを表している。
開発には、食品開発学科と社会情報デザイン学科の学生が参加した。食品開発学科の渡辺ゼミがプロジェクトの統括や味、香りの検討を担当し、社会情報デザイン学科の松本ゼミと川瀨ゼミが企画、商品名、ラベルデザインを手がけた。
学生たちは6月のプロジェクト開始以降、専門家の指導を受けながら麦芽の粉砕、糖化、煮沸、発酵、熟成、充填などの製造工程を体験した。味わいについても食品開発学科の学生が検討を重ね、Z世代を意識した、やさしい柑橘の風味を持つ商品に仕上げた。
「BELLUME 美橙」は品目が発泡酒で、アルコール分4.0%、内容量330mℓ、販売価格は800円。原材料にはドイツ産麦芽、福みかん、ホップ、カラギナンを使用している。
同大学ではこれまでも、新座市産の野菜を活用した「にんじん畑ドレッシング」「ごぼう畑ドレッシング」や、ときがわ町の福みかんを使ったクラフトコーラを開発・販売してきた。今回も地域の農産物を商品化する取り組みの一環として、学生の専門知識を生かした共同開発を進めた。

