【SDGs教育×製菓販売ゼミ】合同会社ハスラボが高校生に特別出張授業を実施。「規格外レンコンをアップサイクルしたHASKOを学ぶ」
合同会社ハスラボ(茨城県土浦市)は2025年5月、クラーク記念国際高等学校 横浜青葉キャンパス(神奈川県横浜市)の「製菓販売ゼミ」にて、SDGsと食品ロスをテーマにした特別出張授業を実施した。
同社は「食べられるすべてを価値あるものへ」をテーマに、持続可能な農業と健康的な食生活の実現を目指す農業ベンチャーである。一方、同ゼミでは、生徒たちが自らスイーツや焼き菓子を企画し、実際に一般のお客様への販売までを手がける実践的な学習を行っている。
今回、ハスラボのアップサイクル製品である無添加レンコンパウダー「HASKO(ハスコ)」を題材に、開発背景や、農業・流通が抱える課題について高校生とともに学び、考える探究型の授業が行われた。
同授業では、まず「規格外レンコン」の再価値化を通じて、食品ロスの現状や背景、農業現場のリアルが紹介された。廃棄される野菜の実態を知ることで、生産から流通、消費に至るまでの「食の循環」について考察。次に、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の観点から「背景を知って選ばれる商品づくり」の大切さに触れ、素材の背景やストーリーを理解し、商品が抱える社会課題を、消費者に“伝える力”の重要性を学んだ。後半では、HASKOの販売や規格外レンコンの活用法のアイデアをディスカッションし、自らの言葉で発信することで、“自分ごと”としてSDGsに向き合う姿勢が育まれた。本授業は生徒たちにとって、製菓の枠を越え、社会とつながる学びの機会となった。
同校のキャンパス長である船越氏は「自分たちにできることを考え、高校生ならではの柔軟な発想をもとに実践していくことで、社会の一員としての自分の問いに深く向き合う姿勢を育てていきたい」と話す。
また、同社代表の濱田氏は「食と農業の“見えない部分”に目を向けることが、未来の選択肢を自ら広げていく第一歩になる。当社が大切にしている想いを、これからも若い世代と一緒に育てていきたい」とコメントした。