昭和の記憶を未来へ。「史料が語る昭和の茨城」を茨城県立歴史館にて開催

 茨城県の公文書館として、さまざまな歴史資料を保存・公開している茨城県立歴史館 (茨城県水戸市)において、昭和時代の暮らしや戦後の歩みを振り返る企画展「アーカイブズの部屋『史料が語る 昭和の茨城』」を10月10日から12月6日まで開催する。本展では、昭和の記憶や歴史を次の世代へ伝えるとともに、平和の大切さを改めて考える機会を提供したいとしている。

昭和の記憶を未来へ。「史料が語る昭和の茨城」を茨城県立歴史館にて開催

展示の見どころのひとつが、政府が発行する公式刊行物「官報」だ。新憲法公布のために号外として発行された史料には、審議に関わった主要メンバーの直筆署名が残されており、総理大臣を務めた吉田茂氏や、一橋徳川家の徳川宗敬氏のサインも見ることができる。

また、1951年に米・サンフランシスコで開かれた講和会議で結ばれた平和条約において、その際に全権団の1人として出席した徳川宗敬氏が署名に使用した万年筆も紹介される。なお、万年筆の軸には「Japanese Peace Treaty」と刻まれているという。

さらに、吉田茂氏が総裁を務めた民主自由党に関する資料や、同氏の演説のために山崎猛氏が作成した当時の原稿も展示。何度も読み返した跡や字句の修正、演説時の区切りなどが残り、当時の政治の現場を感じられる資料となっている。

加えて、昭和20年代の給食(レプリカ) や、1929年に北関東で行われた陸軍の特別大演習当時、門柱に掲げられていた約100年前の木札、東芝製自動式電気釜の第1号なども展示される。

館内では、戦前から昭和後期までの暮らしを取り上げ、生活道具や家電の変化とともに、人々の生活がどのように移り変わったのかを紹介する「昔のくらし再現展示」や、現存最古の組立式農村舞台とされる常陸大宮市の「西塩子の回り舞台」を紹介するギャラリー展も開催する。

期間中は、展示解説や昭和100年記念イベント、ナイトタイムミュージアムなど関連イベントも実施。展示解説は10月11日、11月3日、11月28日の各14時から約45分間行われ、参加者にはオリジナルステッカーをプレゼントする。11月13日には「昭和100年記念ガラポン大会」を午前・午後の2回開催するほか、11月21日には17時30分から19時45分まで、入館無料の「ナイトタイムミュージアム」を行う。

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