群馬県千代田町がユニークなシティプロモーション「#じゃない方の千代田」キャンペーンを開始

 群馬県千代田町は、名前が似ている東京・千代田区や東京メトロ・千代田線の存在に隠れがち、という町の特徴を逆手に取ったシティプロモーション「#じゃない方の千代田」キャンペーンを、2025年8月25日より開始した。SNSでの発信、フォロー&リポスト企画、オリジナルショートドラマ公開、交通広告、さらに千代田区内イベントなどを通じ、町の魅力を広く紹介する取り組みとなっている。ビールの町として知られる千代田町が、自虐を交えつつ独自の魅力を伝えることを目的としている。

群馬県千代田町がユニークなシティプロモーション「#じゃない方の千代田」キャンペーンを開始

今回の施策は「#じゃない方」を合言葉に、町の知名度向上とふるさと納税への関心促進も狙っている。東京の千代田区との混同から存在感が薄れがちな千代田町だが、利根川の自然や豊かな農産物、大規模なビール工場、伝統行事、人情豊かな暮らしなど、多彩な資源を持つ。これらをユーモラスに発信し、「名前が同じ」という逆境を強みに変えていく。

SNSキャンペーンでは、公式アカウントをフォローし「#じゃない方の千代田」を付けて投稿、または指定投稿をリポストすることで、群馬県産「サントリー生ビール」限定デザイン6缶セットが抽選で当選するキャンペーンを実施。応募期間は9月30日までで、抽選は10月上旬から下旬にかけて行われる。

オリジナルショートドラマでは「千代田線子」と「千代田町男」というキャラクターが登場し、町をめぐる物語を展開。都市から訪れた線子が地元の自然や人々の温かさに触れる姿を通じ、同町の魅力を描く。また、東京メトロ・千代田線の主要8駅には駅貼りポスターを掲出し、町の存在を印象付ける「千代田線と千代田町の対比コピー」を展開する。

加えて、東京都千代田区内では町の観光や特産品、ふるさと納税返礼品を紹介する期間限定イベントを開催する。有楽町駅前および東京駅前で実施され、限定プレゼントの配布も予定されている。

同町は群馬県東南部に位置し、人口約1万900人を有する町である。利根川を活用した水上スポーツや「赤岩渡船」といった独自の文化が息づき、首都圏からのアクセスも良い立地にある。今回のキャンペーンを通じて、知名度向上と地域の魅力発信を継続していく方針である。

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