【茨城県かすみがうら市】「農機具ガチャ」で農業と地域の新しい関係性を創出
株式会社リンク(滋賀県近江八幡市)が運営する中古農機具の専門店「農機具王」は2025年3月4日、茨城県かすみがうら市にある茨城店にて、「農機具自販機」の設置を開始した。設置期間は2025年5月末までとされており、その後は栃木店へ移設される予定である。
農機具自販機は、1回1,000円で購入者がカプセルを回し、出てきた番号でロッカーを開ける形式を採用している。ロッカー内には農機具や工具、農業に関連するアイテムがランダムに格納されており、何が出てくるかは実際に開けるまで分からない仕組みだ。農機具や工具を“ガチャ”感覚で手にすることができる形式として展開されている。
同企画の背景には、農業人口の減少がある。「農業をもっと身近に、もっと楽しく」というビジョンをもとに、一般の人々にも農業や農機具をより身近に感じてもらうため、自動販売機を通じたアプローチが採用された。来店者には生産者に加え、DIY愛好家や農業未経験者、地域の家族連れ、玩具収集家なども含まれており、多様な層が訪れている。
今後は同自販機の全国巡回設置を視野に入れる。加えて、ユーザー参加型の企画や地域イベントとの連携も検討されており、農業と地域との関係性を構築することが目指されている。