二種免許なしでも夢のバス運転手気分に!羽生モータースクールで朝日自動車のバス運転体験会を初開催
首都圏で路線バス事業を展開する朝日自動車株式会社(埼玉県越谷市)は2025年5月26日、有限会社羽生モータースクール(埼玉県羽生市)と連携して、普通免許だけで路線バスの運転が体験できるイベントを開催する。
朝日自動車が、教習所のコースを使ってバスの運転体験会を行うのは初の試み。当日は、教習所内に模擬停留所を設置し、ベテラン運転士による指導の下、本物の路線バスのハンドルを握ってコースを走行し、外周を走ったり、ドアの開閉体験ができる。教習所で行うことで、二種免許が無くても、実際の道路に近い運転体験ができる。定員10名で、同社ホームページから申し込み可能。
バス業界は人手不足が深刻となっており、公益社団法人日本バス協会によると、2030年度にはバス運転者3万6000人が不足する見込み。高齢化も進んでおり、国土交通省の交通政策白書によると、バス運転者の平均年齢は53.9歳と全産業平均の43.9歳を10歳上回る。
こうした現状から、朝日自動車では地域の公共交通を安定的に維持すべく、採用活動に積極的に取り組んでいる。羽生モータースクールは大型二種卒業生数で埼玉県2位の実績があり、かねてから朝日自動車の運転手育成に携わってきたことから、今回のイベントを開催する運びとなった。
朝日自動車はこれまでにも、日本バス協会の駐車場を活用した複数社合同での運転体験会を実施。担当者は「バスの運転手は地域の役に立てる仕事。まずは体験会という形で、バス自体や運転手という仕事に興味を持ってもらえれば。50代の方の応募も多く、ぜひ気軽に参加してください」と話している。