【草津町】湯のまちに息づく人々の物語を発信。新Webメディア「くさつびと」を公開
2025年4月、群馬県草津町に拠点を構えるコワーキングスペース「草津温泉コワーキング」(群馬県吾妻郡)は、草津で暮らす人々の姿を伝えるWebメディア「くさつびと」を公開した。
同メディアは、草津町で働く“人”に焦点を当て、観光地として知られる草津温泉の魅力をこれまでとは異なる角度から伝えるものである。キャッチコピーは「いい湯のあとは、人に浸かろう。」。湯や景観ではなく、その土地に根ざして生きる人々の姿を描くことを目的としている。
草津町の町民憲章には、「歩み入る者にやすらぎを、去りゆく人にしあわせを」という一節がある。これは長年にわたり培われてきた“おもてなし”の精神を象徴するものだ。草津温泉は、その源泉はもとより、湯畑をはじめとする景観の美しさや町並みの魅力も国内外から高く評価されている。しかし、そうした魅力の背後には、旅館の女将、代々受け継がれてきた味を守る料理人、地域の未来に向かって挑戦する若者たちなど、日々この町を支える多くの人々の存在がある。
人口およそ6,000人の草津町が、年間400万人を超える観光客を迎えるという現実の裏には、少子高齢化や人手不足といった課題がある。同メディアでは、Uターンして開業した人、観光を支える地元のマスター、地域の憩いの場となるカフェの店主などを丁寧に取材。草津で生きる人々の声を通じて、この町に暮らすという選択肢を多くの人に届けたいと考えている。そしてそれが、移住者の増加や関係人口の拡大につながる未来を目指している。
草津温泉コワーキングを運営する株式会社アントレース(東京都港区)は、JAL機内誌の制作を手掛けるなど、地域の魅力を伝えるプロフェッショナル集団である。草津に関心を持つきっかけに、そしてこの町にわる人が増える未来に向けて、編集の力を通じて地域の持続可能性に貢献していくとしている。