農業廃棄物を独自技法で再生した色・和紙・香りの創作体験ショップが、茨城県つくば市にオープン

 農業廃棄物を染料に変える独自技法「農color(ノウカラー)」を展開する「futashiba248(茨城県つくば市)」は2025年8月、古民家をリノベーションした新店舗を茨城県つくば市にオープンした。

農業廃棄物を独自技法で再生した色・和紙・香りの創作体験ショップが、茨城県つくば市にオープン

同社は「農color」と地域循環から生まれる手漉き和紙を中心に展開。2025年10月からは、独自性や芸術性を追求した香水を指すニッチフレグランスを県内で初めて取り扱い開始した。木枝や葉が色となり、和紙となり、香りと調和する“色・素材・香り”の創作体験を提供し、地域資源を活用した体験型ショップとして運営されている。

体験型ショップの特徴は主に3つ。まず「農color」は、葉や木枝、果皮などの農業廃棄物をどの農産物・どの地域から生まれた色かを明記し、農家や地域の物語を色として紡ぐ点がポイントとなっている。

そして、茨城の伝統文化である手漉き和紙(西ノ内紙)、手作業の染色、ニッチフレグランスを組み合わせた体験も提供。“色・手触り・香り・自然の音・季節の味”が連動する五感体験を設計し、“体験そのものを持ち帰る”クラフト体験を楽しめる。

さらに、地域素材を使った商品開発や企業のアップサイクル企画、観光・農園との共同企画、アーティストとの共作、教育機関との環境学習、ホテル・建築の空間演出(染色・和紙)といった多様なコラボレーションに対応。農業廃棄物という「課題素材」をクラフトやデザインへと拡張している。

主な体験プログラムは、農作物や木枝・葉でハンカチやストールを染める「クラフト染色セッション」、手漉き和紙に農colorの染液や絵具を重ね、選んだ香りで仕上げる香りと和紙のアート体験「センス オブ ペーパー」、色と香りを組み合わせるオリジナルの「パーソナル香袋」、サイズや色味を選べる「One Day Color Garments」、持ち込み素材を再染色する「持ち込み再生ワークショップ(個人・企業向け)」などがある。

また、季節の特別イベントとして、農園と連携し、畑で素材を選び収穫し、その場で染める「収穫×染色フィールドワーク」や、野菜の皮や葉など“食べられない部分”の循環を学ぶ食育体験「たべる・つくる・いろを知る」では、子ども向け学校教育や親子参加型の食育・環境学習が体験できる。

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