次世代型の地域産業を体現する折りたたみ式もみ殻燃料かまど「にわ先かまど」が「いばらきデザインセレクション2025 選定」と「第38回優秀板金製品技能フェア 技能奨励賞」をダブル受賞
「半歩先の豊かさ」を理念に金属製品製造を手がける株式会社ヤマナカ(茨城県結城市)は、自社ライフスタイルブランド「Assyllis(アッシーリス)」の主力製品でもある折りたたみ式もみ殻燃料かまど「にわ先かまど」に関する取り組みが、「いばらきデザインセレクション2025 選定」と「第38回優秀板金製品技能フェア 技能奨励賞」の2分野で評価を受けた。今回のダブル受賞を機に、アウトドア、防災、教育、地域体験の分野を視野に入れ、卸・小売を含む販路開拓を進めていく。

「いばらきデザインセレクション2025」では、「にわ先かまど」を中心としたAssyllisの取り組みが、ソーシャルデザイン部門で「選定」を受賞。単なる調理器具の形状や外観にとどまらず、金属加工会社が立ち上げた農工連携の取り組みに加え、もみ殻で炊飯できる折りたたみ式かまどの設計・製作、使用体験を通じて、食べものがどのように生まれ、食卓へ届けられるのかという過程を体感できる点が評価された。
同社が手がける炊飯体験や交流、学びの機会を含む提案や、地域資源のもみ殻を循環させる仕組みを取り入れた「コトづくり」としての側面も評価され、次世代型の地域産業のあり方を示す取り組みとして位置付けられた。燃焼後に発生するくん炭は土壌改良材として活用が見込まれている。
また、「第38回優秀板金製品技能フェア」では、「にわ先かまど」が組立品の部で技能奨励賞を受賞。板厚1.0㎜のステンレス薄板を使用し、無溶接で一体成形蝶番を採用している。荷重を分散する構造設計と、A4サイズ収納可能なフラットパック構造により、組立性、外観品質、耐荷重性、物流効率といった要素を高いレベルで両立させた点が評価された。社内の静荷重試験では65kgfに耐え、破損や目視による恒久変形はなく、組立・分解機能も維持された。こうした設計と加工の積み重ねが、板金製品としての完成度につながっている。
「にわ先かまど」は、庭先での家族の団らんに加え、地域イベントでの炊き出しや体験企画、食べものや火の扱いを学ぶ食育・火育・探究学習の場、電気やガスに依存しない備えとしての活用も想定されている。

