クレーンゲーム専門店「エブリデイ」と民泊が連携! 宿泊と遊びを結ぶ新たな観光体験モデルが登場
株式会社東洋(埼玉県北本市)は2025年12月1日、同社で運営するクレーンゲーム専門店「エブリデイ」で、クレーンゲーム業界でも珍しい宿泊施設との連携企画をスタートした。訪日外国人観光客の来店促進と地域活性化を目的に、宿泊先から徒歩で行ける遊び場として「エブリデイ」を提供。「宿泊」と「エンタメ」を結び付ける新たな観光体験モデルの構築を目指していく。

同店は、日本最大級のクレーンゲーム専門店グループ。行田店では2012年に「クレーンゲーム設置台数 世界一」としてギネス世界記録に認定され、幅広い世代に親しまれている。近年は、多言語対応ツールの導入など、インバウンド対応を進めており、「クレーンゲームの聖地」として国内外から多くの来店者を迎えている。
同企画では、埼玉県および東京近郊にある民泊・ゲストハウス6カ所を対象に、宿泊者への専用リーフレットを配布。宿泊者はリーフレットを店舗に持参することで10回分の無料プレイ券と交換でき、実際にクレーンゲームを楽しめる。また、宿泊者1組につき約1,000円相当の無料クーポンを提供。エブリデイ各店舗で、観光の合間に気軽に遊べる仕組みだ。
同店は、駅前や住宅街といった立地に店舗を展開し、地域住民とのつながりを大切にしてきた。今回の取り組みで、宿泊施設のスタッフによる紹介で人と人との交流が生まれるだけでなく、観光客が足を延ばすきっかけになることが期待される。
なお、観光庁の「訪日外国人消費動向調査(2023年)」によると、訪日外国人の平均滞在日数は9.3泊に上り、滞在中に短時間で楽しめる体験型コンテンツへのニーズが高まっている。また、旅行中の活動ににおける関心が、自然体験や文化体験などの「モノ消費」から「コト体験」へシフトしていることも明らかになっている。
今後は、民泊・ゲストハウスとの連携にとどまらず、観光協会や旅行会社との協業も視野に入れ、地域全体の観光促進につなげていく考えだ。

