群馬発のVTuberユニット「PeakyHikers」が育てた新米6.3tが、発売から1週間で完売!

 VTuberユニット「PeakyHikers(ピーキーハイカーズ)」が収穫した新米6.3tが、2025年10月30日の発売からわずか1週間で完売した。VTuber自らが田植えから稲刈りまで取り組む過程をYouTubeで公開する「農業リアリティ型VTuber」の活動が注目を集め、ファンのみならず、自治体や農業関係者からも大きな反響が寄せられている。

群馬発のVTuberユニット「PeakyHikers」が育てた新米6.3tが、発売から1週間で完売!

同ユニットは、群馬県を拠点に活動する夫婦VTuber。「群馬 × 農業 × 演劇」をテーマに、農作業や地域観光、エンタメ企画を組み合わせた動画を制作している。そのひとつとして、県内の田んぼでリアルに農作業を行い、1年間の記録をYouTubeで発信する企画を実施。「育つ過程が見える安心感」「生産者の思いが伝わる」「推しが育てたお米を食べてみたい」といった声が年々高まり、結果として、今年は約8万3,000杯分に相当する6.3tの新米が短期間で完売した。

今回の結果を受け、同ユニットは来年度の生産量を拡大する方針。ただし目指すのは、自身の田んぼを増やすことではなく、全国の農家と連携し農作業の取り組みを発信するコラボレーションの拡大だ。

そこで現在、農家や生産者、農業団体などを対象に協業パートナーを募集中。農地で同ユニットが作業をする様子を動画配信したり、農作物の共同販売、地域イベントや農業体験企画の実施、VTuberを活用した情報発信サポートなど、さまざまな形での参加が可能だ。撮影、編集はもとより、販売Webページの制作までVTuberが対応し、生産者の負担を抑えながら農家の魅力を発信をしていく。

同ユニットメンバーのアルピナさんは、「1週間で完売したと聞いた時は本当に驚きました。これからはもっと多くの農家さんと一緒に“農業って楽しいんだよ”という気持ちを広げていきたいと思っています」と話す。

動画チャンネルの総再生数は500万回を超え、SNS総フォロワーは約5万人。群馬県発のVTuberが農業をテーマに活動するという新ジャンルの取り組みは、地方創生の観点からも注目を集めており、自治体や観光関係者からの問い合わせも急増している。

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