日本一暑い街・伊勢崎から誕生!氷の常識を変える氷製造機「透美氷-TOMIKO-」を発表
群馬県伊勢崎市は、2025年8月5日に観測史上国内最高気温となる41.8度を記録し、“日本一暑い街”として注目を集めた。そんななか、島田工業株式会社(群馬県伊勢崎市)は、水道水を使って最短約20時間で高品質な純氷を製造できるブロック型純氷製造機「透美氷-TOMIKO-」を発売した。
近年、氷屋の高齢化による廃業や温暖化による天然氷の製造環境の悪化が進み、純氷の安定供給が難しくなっている。一方で、飲食店やイベント業界では高品質な氷の需要が年々増加している。
こうした課題に対応するために開発された同製品は、約40年前に開発された「かちわり氷太」の技術を基盤に、現代仕様へと進化させた製品だ。26×26×13cmの「2貫目サイズ」ブロック純氷を製造可能で、不純物を取り除きながら凍結する独自製法により透明度が高く、硬く溶けにくい氷を実現する。
また、最短約20時間と従来の純氷製造に比べて短時間での製氷を可能にし、工事不要でコンセントに接続するだけで稼働できる。高級飲食店やバー、かき氷専門店など幅広い業種での活用が期待され、氷の購入や配送にかかるコスト削減にもつながる。
既にグループ会社が運営するキッチンカー「すたーずきっちん」では、同製品で製造した氷を使用し、キッチンカーでかき氷を販売。透明感や雑味のない味わい、なめらかな口溶けが好評を得ており、イベントでは行列ができる人気商品となっている。この実績を背景に、かき氷店やカフェ、イベント業者からの導入相談も増加している。
今後は、カフェやかき氷専門店での商品価値向上はもちろん、高級飲食店やホテル、イベント、ケータリングでの利用を想定。小売業でのブロック氷販売、さらにはスポーツや工事現場での熱中症対策やアイシング、医療・研究機関での業務用途など、多様なシーンでの活用が見込まれている。現在は予約を受け付けており、予約順に出荷が進められている。