春日部の誇りを次の世代へ承継!伝統工芸×アニメの融合で、押絵羽子板の匠の技を世界へ発信

 土木建築資材などの販売を手がける有限会社サポートマーケティングサービス(埼玉県春日部市)は、2025年8月1日より新たに「伝統工芸推進事業部」を設立。羽子板の製作を行ってきた老舗工房・有限会社さか田(埼玉県春日部市)と連携し、市内に専用の「春日部工房」を開設した。

春日部の誇りを次の世代へ承継。伝統工芸×アニメの融合で、押絵羽子板の匠の技を世界へ発信

さか田は、1974年に坂田宗觀氏によって創業。古くより「羽子板の産地」として知られている春日部市で、「匠一好」の商標で知られる豪華絢爛な押絵羽子板を製作してきた。

同工房の羽子板の特長は、使用されるパーツ数の多さだ。綿を詰めた立体的なパーツをジグソーパズルのように組み合わせて完成させるため、他の工房に比べて圧倒的に表現力豊かで奥行きのある造形美を実現している。描かれる顔の表情(面相)は、面相師であり日本画家でもある鈴木創博氏による完全手描き。化粧品や顔料を用いた繊細な技法により、1点ごとに異なる表情が宿る様は、県の伝統的手工芸品にも指定されている。

土台には良質な会津桐を使用し、裏面にも手描きで吉祥文様を施すなど、厄除け・健康祈願の縁起物としての本質を大切にしている。現在でも、女性スタッフが多く在籍しており、生地選びや色柄にも女性ならではの感性が生かされ、柔軟な発想力と彩色センスが随所に表れている。

ピックアップ記事

関連記事一覧