那須塩原市立小学校の3年生が、2024年度全国選抜小学生プログラミング大会でグランプリの文部科学大臣賞を受賞!
那須塩原市立小学校に通う当時小学3年生の大塚陽葵(おおつかひなた)さんが、「2024年度全国選抜小学生プログラミング大会」でグランプリの文部科学大臣賞を受賞した。
この快挙を受け、大塚さんには市長特別賞が贈呈されたほか、那須塩原市のDX推進を担う那須塩原市DXフェロー、AI分野の専門家である岡田陽介(おかだようすけ)さんと対談が行われた。
受賞作品のタイトルは「未来を描く手」。自身の手の動きに応じて、まるで粘土細工をするように、画面内のグラフィックスの形を自由に変えられるプログラムである。妹が誤って粘土を口に入れてしまったことが開発のきっかけで、本物の粘土を使わずに安全に造形活動ができる方法を探る中で、プログラミングによる解決を発想したという。
「入院中の子どもや、さまざまな理由で学校に通うことが難しい子どもたちにも、図工の授業に参加してもらいたい」という温かさと優しさの思いが込められている。なお、大塚さんは2023年度も栃木県代表として出場し、準グランプリを受賞している。
対談では、AI分野における第一人者である岡田さんがコメント。「今回のプログラムは本当に素晴らしいもの。今の時代、あるもので使えないものは、自分で作ってしまおうというように、何でもできてしまう。これからも色々なものに興味を持ってみてください」と大塚さんに伝えた。
大塚さんは将来について、「TVの動画作成に関わってみたい。ほかにも、高齢者から若い人まで、みんなに使ってもらえるようなものをプログラミングしたい」と語っている。また大塚さんの父は、「4歳の頃にはプログラミングの本に夢中になり、本がぼろぼろになるくらい読み込んでいた。その都度、その都度に褒めてあげることが子どもにとっては大切」と振り返り、大塚さんが育った背景を教えてくれた。
同市は教育分野をはじめさまざまな分野でDXを推進している。たくさんの子どもたちが自分の「夢」や「希望」を描き、大きく羽ばたけるよう、未来を拓けるように、今後も学びの機会の充実と成長できる環境づくりを目指していく。