日本発!片品村のスキー場跡地にバイオマス発電所を新設決定

 日本駐車場開発グループで再生エネルギー事業を手掛けるスマートグリーンエネルギー株式会社(東京都千代田区)が、2017年まで運営されていた旧ほたか牧場スキー場跡地に木質バイオマス発電所の新設を決定した。

現在、旧ほたか牧場スキー場は、片品村振興公社株式会社(群馬県片品村)が絶景グランピング&キャンプ施設「OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT」を運営しているが、スキー場跡地をさらに活用すべく、スキー場の設備を発電所に転用し、旧ゲレンデエリアでの植林事業を実施した。

同社は、現地法人としてスマートグリーンエネルギー片品株式会社を設立。片品村や村の関係各法人、協会等と提携し施設運営収益から植林や間伐など森林整備につなげる地産地消循環型の地域づくりを目指す。
燃料となるチップは、片品村の農林建設課・総務課と連携し、切り捨て材や樹齢雑木林等、計画に則って間伐や皆伐が必要な木材資源を利用。再エネ由来の電力は、主に村の公共施設に対して提供する。

発電施設は、規模の大きなバイオマスではなく、自分たちで作った電気を自分たちで消費するといった小型バイオマス発電を中心に展開し、小型モデルでの脱炭素化を志向するとしている。

今後の展開として、50年を節目に閉鎖したスキー場跡地やその他の廃施設にも着目、山林の整備、再エネ化の推進を図りながら、次の50年運転できる発電所を日本全国に横展開したい考えだ。

■概要
・スマートグリーンエネルギー株式会社
https://smartgreenenergy.co.jp/index.html

・スマートグリーンエネルギー片品株式会社
片品村におけるバイオマス発電事業の導入を通して、地方自治体での雇用再生、生物多様性の確保、再生可能エネルギーの普及を目指す。
https://smartgreenenergy.co.jp/index.html

・木質バイオマス発電とは
CO2の増減に影響を与えないカーボンニュートラルという発想でつくられており、大気中のCO2の濃度上昇を抑制するものとして注目されている再生可能エネルギー。

●「OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT」
首都圏から2時間。日本最大の山岳湿原のある尾瀬国立公園の玄関口である「OZE-HOSHISORA リゾート」
施設は、標高1,500mを超える山岳地帯の山頂に位置し、目の前に広がる雄大な景色からは尾瀬かたしなの大自然が感じられる。
https://k-hotaka.jp/oze-hoshisora/glamping/

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