群馬県が外国ルーツ高校生のキャリア支援!NPOカタリバと連携協定を締結

 3月29日に群馬県と認定特定非営利活動法人カタリバ(東京都杉並区、代表理事:今井久美氏)の高校生支援事業「Rootsプロジェクト」と連携協定を締結した。地域の企業と連携し、外国にルーツを持つ高校生のキャリア支援を行い、国籍や民族などの異なる人たちが文化の違いを認め合い対等な関係を地域で築いていけるよう模索し、推進していくことを目指していく。

 「外国にルーツを持つ」とは、国籍関係なく両親または両親のどちらかが外国出身である人をいう。日本に住んでいる外国人の割合は、年々増加しており現在は人口当たり2.2%*¹である。さらに50年後には総人口の12%(約8人に1人)にもなると予測されている*²。

*¹総務省統計局 令和2年国勢調査:https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/180.pdf
*²三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「留学生・高度外国人材の受け入れの実態と課題」(2018)
https://www8.cao.go.jp/kiseikaikaku/suishin/meeting/wg/hoiku/20180129/180129hoiku01.pdf

 外国ルーツの若者たちの暮らしは、学習や就労の問題があり日本語指導が必要な高校生は全高校生と比較し、中退や非正規雇用での就職率が高いデータが示されている。そこで認定特定非営利活動法人カタリバは、このような課題がある外国ルーツの若者、とくに高校生を対象とし、2019年に「Rootsプロジェクト」という支援事業を起ち上げた。

 外国ルーツを持つ高校生は、一人ひとりが可能性に溢れている。国籍や育ってきた環境は関係なく選択肢の幅を広げ自分のキャリアについてポジティブに考えられるように昨年度から「Rootsプロジェクト」は「Rootsインターン」へ課外インターンシップを軸に新規スタートした。群馬県はこのプロジェクトを活用し認定特定非営利活動法人カタリバと連携し、多文化共創の担い手育成事業「Rootsインターン」を実施していく予定だ。

●「Rootsインターン」プロジェクトの具体的な取り組み
多文化共創の担い手育成事業「Rootsインターン」では下記の内容を実施予定である。

・群馬県内の高校、支援機関等の協力のもと、群馬県在住在学の外国ルーツの高校生対象のインターンシップ(以下「本プログラム」)の企画・運営
・本プログラムへの参加希望者募集に関する周知・広報
・参加生徒への事前・事後研修プログラムの提供
・協力企業への事前研修の提供・受入プログラムの協働開発
・効果測定の効果的な支援方法等の研究開発を目的としたアンケート・データ分析
・対象生徒の支援に関わる関係機関との情報共有・連携・協力

今後のスケジュールは下記を予定している。

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