地域全体で子育てを応援!茨城県坂東市が母子手帳アプリ「母子モ」の提供を開始

 「子どもが輝く未来づくり」を基本理念とする茨城県坂東市は、すべての子育て家庭への支援と子どもの健やかな成長を地域全体で支える環境整備を推進。この度、母子モ株式会社(東京都新宿区)が運営する母子手帳アプリ「母子モ」を導入し、「こそだてアプリ バンビィ」という名称で10月1日より提供を開始した。

地域全体で子育てを応援、茨城県坂東市が母子手帳アプリ「母子モ」の提供を開始

母子モは、紙の母子健康手帳の内容をデジタルデータとして記録できるのが最大の特徴で、既に760以上の自治体で導入されている。こども家庭庁が、2026年度から電子版母子健康手帳の原則化を目指すことが決まっているなか、それに先行して運用している形だ。

さらに同アプリは、スマートフォンやPC上で健診状態を管理したり、予防接種のスケジュール確認ができるのはもちろん、地域情報の発信なども行う。データはクラウド上に保存されるため、災害時のバックアップや転居・機種変更時の継続利用にも対応している。

また坂東市は、妊産婦とその家族を対象に、産前・産後のライフスタイルや歯の健康、防災、栄養、沐浴などを学ぶ機会を提供する「マタニティ・ファミリークラス」を実施している。このほか、生後4カ月までの家庭には保健師や助産師が訪問し、相談や情報提供を実施。その訪問率は97.5%に達し、地域社会と乳児のいる家庭をつなぐ機会となっている。

同市が提供している地域密着型の子育てアプリ「こそだてアプリ バンビィ」も、妊娠・出産・育児情報の提供に加え、子どもの健康データや予防接種スケジュールの管理、離れた地域に住む家族との共有、自治体からの地域情報配信など、便利な機能を搭載。「できたよ記念日」機能では、母子健康手帳の「保護者の記録」をもとに、子どもの発達段階や成長の節目を写真とメッセージで記録できる。育児日記としても利用でき、子どもの成長・発達の目安としても活用可能だ。

また、感染症など社会環境が変化した際にも、自治体や保健師からの注意喚起や支援情報をテキストや動画で即時に配信でき、非常時でも安心して子育てを続けられる体制を支援する。

同社は、妊娠から子育て期にかけて保護者・自治体・医療機関の負担を軽減することをビジョンに掲げ、地域と連携しながら子育て関連事業のDXを推進。安心で簡便な子育て社会の実現を目指している。

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