規格外農産物に新しい命を!東京バル×JAグループの地域創生プロジェクト

 食品廃棄や温室効果ガスの排出、安全性など「食」に関する社会的課題の解決を目指す株式会社東京バル(茨城県つくば市)が、JAグループ全国組織8団体で設立した―般社団法人AgVenture Lab(東京都千代田区)と連携し、地域農作物の規格外品、未利用素材を活用した地域創生プロジェクトを推進している。

栄養×おいしさを両立する食品ブランド「KAWAÌINE」を展開する東京バルが、 JAグループと連携し「規格外農産物」に新たな命を吹き込む

現在、農業や地域社会では、産業廃棄物処理コストの増大や規格外品・残渣の有効活用の難しさなど、多くの課題を抱えている。農家は年間数十万~数百万円もの廃棄コストを負担、メーカーも加工過程で発生する規格外素材の保管や利用に頭を悩ませている現状がある。

こうしたなか、東京バルは、“おいしさへのプライド”を基に、野菜の葉や皮など栄養価の高い部分を活用した独自の食品開発を実施。アップサイクルを超えた「自然でおいしく、身体にやさしい」商品を発信してきた。この実績が評価され、JAグループが運営するオープンイノベーションプログラム「JAアクセラレーター第7期」に採択されている。

同社は、同プログラムを通して、規格外農産物や未利用素材を適切に収集・管理し、新たな商品へと転換する仕組みを構築。廃棄コスト削減だけでなく、地域農産物の品質や多様性を広く発信し、地域ブランドの価値向上に取り組むという。

さらに、同事業で開発した商品を全国展開するとともに、海外市場への進出も視野に入れ、持続可能な食文化と地域創生の活性化に取り組むとしている。

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