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石原吉郎の詩を舞台芸術で次世代へ。ふじみ野市文化協会が市民参加型公演に向けたクラウドファンディングを開始

 ふじみ野市文化協会(埼玉県ふじみ野市)は、戦後を代表する詩人・石原吉郎氏の詩と人生を題材にした市民参加型舞台芸術「望郷と海 ~シベリアから未来へ~」の制作・上演に向け、8月5日からクラウドファンディングを開始した。

石原吉郎の詩を舞台芸術で次世代へ。ふじみ野市文化協会が市民参加型公演に向けたクラウドファンディングを開始

演劇、詩、音楽、映像、コンテンポラリーダンスを融合した作品を、市民とプロのアーティストが協働してつくり上げる文化芸術プロジェクトとなっている。監修は、ふじみ野市在住で現代詩を代表する詩人・杉本真維子さんが務め、石原吉郎氏の詩の世界観や言葉の背景を舞台作品へ反映する。

石原吉郎氏は、1960年から1977年まで現在の埼玉県ふじみ野市で暮らし、第一詩集「サンチョ・パンサの帰郷」やエッセイ集「望郷と海」など、戦後日本を代表する作品を生み出した。

一方で、近年は地域でも作品や人物に触れる機会が減少しているという。市内で同氏に関する講演会や詩のワークショップを続けてきた杉本さんの活動を通じ、「地域の文化として未来へ残したい」との声が寄せられたことを受け、市民とアーティストが協力して舞台化に取り組むことになった。

作品では、シベリア抑留という極限の体験を経て、「生きること」「人間の尊厳」「言葉の力」を問い続けた石原吉郎氏の詩や思想を、現代の舞台芸術として表現する。

制作過程では演劇や詩、映像、身体表現など多彩な分野のワークショップを実施し、市民キャストや市民スタッフ、若手クリエイターも参加する。観客としてだけでなくつくり手として関わる機会を設けることで、地域文化の継承と新たな文化創造につなげるとしている。

また、公演終了後も詩や演劇を軸とした文化活動を継続し、「詩のまち・ふじみ野」の文化発信を目指す。

クラウドファンディングは9月30日まで実施し、目標金額は100万円。支援金は舞台美術や照明・音響演出の充実、市民参加型ワークショップの運営、関連展示、公演記録映像の制作、出演者やスタッフの制作環境整備などに活用する予定だ。

返礼品は3,000円から10万円まで14種類を用意。限定音声コンテンツやリハーサル見学、詩のワークショップ参加などを提供する。

舞台「望郷と海 ~シベリアから未来へ~」は2027年3月7日に、ふじみ野ステラ・ウェストホール(埼玉県ふじみ野市)で上演される予定だ。

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