栃木県の給食パンを全国のオフィスへ供給開始。老舗「滝乃金田屋」とパンフォーユーが提携
株式会社パンフォーユー(群馬県桐生市)は、栃木県宇都宮市で創業78年を迎える老舗パン店「滝乃金田屋」との提携を開始した。これにより、これまで主に栃木県内の学校給食向けに製造されてきた同店のパンを、置き型社食サービス「パンフォーユーオフィス」を通じて全国のオフィスへ供給する取り組みを開始する。少子化によって縮小傾向にある学校給食市場に対し、冷凍流通と全国販売網を活用することで新たな販路を確立し、地域の製造事業者が持続的に事業を継続できる仕組みを構築する取り組みである。

滝乃金田屋は、78年間にわたり栃木県内の学校給食パンを製造してきたが、近年は少子化による給食需要の減少や、夏休みなど長期休暇期間における工場稼働の変動といった課題に直面していた。また、製造技術を持ちながらも自社で販路を拡大する営業体制の不足も課題となっていた。今回の提携では、パンフォーユーが全国への販売と流通を担うことで、同店は製造に集中しながら新たな市場へ展開する体制を整える。さらに、冷凍流通を活用することで地域限定であった商品の提供範囲を拡大し、地元で培われてきた製造技術を広域市場へ届ける流通体制の構築を進める。
パンフォーユーは独自の冷凍技術とデジタル基盤を活用し、地域のパン店と全国の企業・消費者をつなぐプラットフォームを展開している。滝乃金田屋のパンは同社の福利厚生サービスを通じてオフィス向けに供給され、給食依存からの収益分散と安定した工場稼働の実現を図る。栃木県の学校給食では各校に栄養士が配置されており、同店はその要望に応える形でチョコスコーンやココア米粉パンなど多様な給食パンを開発してきた。
イチオシ製品は「オニオンツナドッグ」。具材の味付けとパン生地の相性を考慮した商品であり、給食製造で培われた日常的に食べ続けられる味づくりの技術が反映されたものとなっている。パンフォーユーは、こうした取り組みにより、地域で培われてきたパン製造の技術を全国へ展開する新たな流通モデルの構築を進めるとしている。また、オフィス内に設置された冷凍庫を通じて各地のパンを提供する仕組みにより、社員食堂を持たない企業でも導入できる福利厚生としての活用が広がっている。

