公益財団法人さいたま市産業創造財団、スタートアップ事業者を対象とした集中支援プログラムを初開催
公益財団法人さいたま市産業創造財団(埼玉県さいたま市)が、2025年度に「さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)」を初めて開催することを発表した。これは、地域発のスタートアップ企業を対象にした本格的な支援プログラムであり、5月16日まで参加希望者を募集している。
同プログラムは、成長意欲のあるスタートアップ事業者を対象とした集中支援プログラム。その特徴は、多彩で実践的な支援内容にある。採択されると、最大7者が約7か月にわたり、専任コーディネーターによる伴走支援や、各分野の専門家によるメンタリングを受けることができる。さらに、課題解決型セミナーの開催、オンラインサロンでの情報共有、ネットワーキング支援、信用保証率の割引といった実務的なサポートも提供される。また、さいたま市起業家支援補助金として最大50万円の助成金も受けられる点は、資金面に不安を抱える事業者にとって大きな魅力である。
参加資格は、2016年1月1日以降に開業した、さいたま市内に事業所を持つ法人または個人事業主であることが求められる。加えて、プログラムの全日程に参加可能であること、期間中に他のスタートアップ支援プログラムに参加しないこと、法人の場合は代表者本人が参加することが条件である。
今後は、4月16日にオンラインでのプログラム説明会を開催。その後、5月16日にエントリー締切を迎え、書類・プレゼン審査を経て、6月中旬には採択者が決定される。プログラム自体は7月3日のキックオフイベントを皮切りに開始され、2026年1月までの約半年間にわたって支援が行われる。そして翌年2月4日には、成果発表会が開催される運びだ。
同財団は、さいたま市の地域産業を活性化させ、市民生活の質の向上を目指して設立された組織である。平成16年の設立以来、中小企業や創業者への支援を通じて、地域経済の発展に寄与してきた。そのノウハウとネットワークを生かし、同アクセラレータープログラムによって新たなスタートアップの成長をサポートしていく。