住宅業界のDX化を推進！ 「一般社団法人 住宅建築WEB担当者育成協会」が WEB専門の担当者を育成するプログラムを提供開始

　一般社団法人 住宅建築WEB担当者育成協会（茨城県つくばみらい市）は、「WEB担当者を育てる文化」を広めることを目的に2025年8月8日に設立。10月24日に加盟企業15社とともに正式に発足した。住宅・建築業界において新築戸建て市場の縮小が予測される一方、デジタル人材の必要性が高まっているにもかかわらず、WEB担当者を採用している企業が全体の15％未満（同協会調べ）にとどまっている現状を受けて、設立が決まったという。新たな人材育成を通じて、デジタル化の推進と加盟企業の支援を進めていく。

同協会が施策として掲げるのが、独自の認定制度「住宅建築WEB担当実務士」だ。WEB担当者を段階的に育成できるよう初級・上級・マスターの3段階を用意。各レベルに応じたオンラインセミナーとオフライン活動に参加することで、認定を取得できる。初年度は初級講座からスタート。「何から始めれば良いか分からない」という担当者に向けた内容となっており、全12回のオンラインセミナーを受講すると「住宅建築WEB担当実務士（初級）」として認定される。

2年目は応用編として、初級で学んだ内容を踏まえつつ、経営視点の知識も取り入れ、現場と経営をつなぐWEB担当者を育成。12回全てを受講すると「住宅建築WEB担当実務士（上級）」に認定される。3年目以降もセミナーは継続し、「住宅建築WEB担当実務士（マスター）」取得を目指すステップへ進む。

オンラインの学びに加えて、モデルハウスやショールームを巡る現場視察ツアー、担当者が集う育成合宿、年次総会と認定証授与など、実践に基づいた活動も実施。特に合宿では、WEB運用体制の診断、内製化と外注の整理、ペルソナの設計やカスタマージャーニーの作成など、各社の実務を改善する取り組みが行われる。

入会金は5.5万円、月会費は3.3万円（ともに税込）で、協会を運営する株式会社ミライスタイルのクライアント企業は月会費が半額となる。入会は、設計事務所、工務店だけでなく不動産会社、建材メーカーなど幅広い住宅・建築関連企業が対象となり、事前にオンライン面談を行う。協会は今後、全国に会員を拡大し、3年で100社、5年で300社の加盟を目指すという。