日本テーマパーク開発、栃木県那須地域の観光活性化を目的に新会社を設立
日本テーマパーク開発株式会社(東京都千代田区)は、那須地域の観光振興と地域活性化を目的に、2025年9月22日付で新会社「株式会社おむすび那須」(栃木県那須郡那須町)を設立した。地域事業の承継・運営支援を通じて、持続可能な観光地づくりを推進していく方針である。第1弾の取り組みとして、32年の歴史をもつ本格イタリアンレストラン「ジョイア・ミーア」や、製パンの販売を行う「パン香房ベル・フルール」などを運営する株式会社ジョイア・ミーア・ガーデン(栃木県那須郡那須町)の事業を2025年10月1日付で承継した。

同社は、2016年より「那須ハイランドパーク」や「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」の運営を通じて、那須地域の魅力発信や観光促進に取り組んできた。自然や温泉、地元グルメなど観光資源に恵まれた那須エリアだが、近年は少子高齢化や後継者不足といった地域課題が顕在化している。
こうした状況を踏まえ、同社は地域企業や自治体との連携を強化。既存施設の再ブランディング、新規事業の立ち上げ、地域資源を活用した企画などを展開する方針を掲げた。これにより、観光拠点としての那須の持続的発展と、地域に根差した新たなビジネスモデルの構築を目指している。
今回承継した「ジョイア・ミーア那須本店」は、1993年に開業した老舗イタリアンレストラン。那須高原の新鮮な野菜や地元食材をふんだんに使用した料理が特徴だ。皇室の来訪実績もある名店として知られ、ピザやパスタ、肉料理、デザートなど多彩なメニューを提供している。また、「パン香房ベル・フルール」は、「パンのフェスアワード2023」でグランプリを受賞した無添加パン専門店で、素材の持ち味を生かした製法が評価されている。
新会社「株式会社おむすび那須」は、「観光客・地元住民・地域事業者が笑顔でつながる“ハッピートライアングル”」を理念に掲げ、地域に根ざした観光関連事業の承継・運営支援を順次拡大していく予定だ。今後は、那須地域全体のブランド価値向上と地域経済の発展に貢献する事業展開を進め、観光資源を生かした地域づくりを継続的に推進していく構えである。

