世界初!ZIPAIRの機内食にてFSC認証紙を使用した100%紙製スフォーク(株式会社エステック)が採用
株式会社エステック(埼玉県和光市)の開発した、FSC認証紙使用「100%紙製スフォーク(先割れスプーン)」が、株式会社ZIPAIR Tokyo(千葉県成田市)で運航する機内食サービスに採用された。FSC認証紙100%の紙製スフォークが航空機内で本格導入されるのは、世界でも初めての事例となる。
ZIPAIRでは、機内サービスの品質向上に継続的に取り組んでおり、機内食の提供においても、より快適に食事を楽しめる環境づくりを進めている。今回、カトラリーの選択肢を拡充する目的で、100%紙製スフォーク(先割れスプーン)の導入がフジモリ産業株式会社(東京都新宿区)協力のもと進められた。
スフォークは、スプーンとフォーク両方の機能を併せ持つカトラリー。麺類・ご飯・スイーツといった多様な機内食メニューに柔軟に対応できる汎用性の高さが特徴だ。
また、他の素材と比較して軽量化を実現。梱包を入れて6.5gという軽量化により、機内の積載効率を向上させ、航空機の燃費効率にも貢献している。さらに、スプーンとフォークの一体化により、オペレーションの軽減にもつながっている。
そして、従来のプラスチック製やバイオマス製品で問題となっていた「先端の破損リスク」を解消し、利用者に安心と安全を提供。また、木製や竹製と異なりささくれでの怪我のリスクもない。加えて、有機ゴミとの統合廃棄が可能で、機内の食べ残しと一緒に処理できるため、廃棄作業が簡素化される。
エステックは、持続可能な社会の実現に向けて「プラスチックゼロ」への挑戦だけではなく、使う人にとっての安心を見据えた製品づくりを推進。既存の木製・竹製の製品を紙素材に置き換えることで、より軽く、衛生的で、安定供給が可能な新たな選択肢を提案している。今後も紙という素材の可能性を広げながら、新しい社会のかたちをつくっていきたいとしている。