【前橋市】株式会社メモリードグループが国指定重要文化財「臨江閣」内に観光売店をオープン!
2025年5月3日、群馬県前橋市の国指定重要文化財「臨江閣」内に、新たな観光売店「まゆたま」が開業する。
運営を担うのは、互助会やホテル、レストラン、保険、医療など幅広いライフサポート事業を展開する株式会社メモリードグループ(群馬県前橋市)。同社は、前橋市内の企業による「Made in MAEBASHIコンソーシアム」の構成員であり、2025年度より臨江閣の運営管理を任されている。
同施設は1884年に迎賓館として建てられた歴史的建造物で、本館・別館・茶室の三棟から構成される。利根川沿いに位置し、木造建築の趣を今に伝える建物群として、国の重要文化財に指定されている。現在は一般公開されており、観光地としても親しまれている。
新たにオープンした売店「まゆたま」には、群馬の養蚕文化やそこに根差す人々の知恵、ぬくもりを象徴的に表す意図が込められている。明治時代の建築と調和する静ひつな空間の中で、地域の記憶や文化を商品として丁寧に伝えることを目的とした施設である。
店頭には、伝統織物・伊勢崎銘仙を使用したオリジナルのれんが掲げられている。さらに店内では、「TOKYO LOLLIPOP」とのコラボレーションによる特別なだるまが展示。配色には深い青と淡いピンクが用いられ、伝統的な造形に現代的な感性を加えたデザインである。
商品ラインナップには、桐生の染め技法を活かした「桐生てぬぐい」、宝石のような見た目の和菓子「琥珀糖」、群馬県産素材を使った猫型どら焼き「ねこどら」などがある。いずれも日常の中に小さな彩りを添える品として企画されており、今後は季節ごとに新商品の追加も予定されている。
将来展開としては、地元クリエイターとの企画展示やコラボ商品の開発が計画されているほか、カフェの営業も順次開始される見通しである。施設の活用を通じて、地域の文化資源と連携した取り組みが進められていく。
店舗は臨江閣別館の1階に位置し、営業時間は9時から17時まで。定休日は月曜日のほか、同施設の休館日に準じ、入館料は無料、約220台分の駐車場が整備されている。