JINSが米・ロサンゼルスに新店舗をオープン!受け取り時間のロスがなくなる新システムを実験的に導入

 メガネブランドJINSを展開する株式会社ジンズホールディングス(東京都千代田区)のグループ会社であるJINS Eyewear US Inc.(米・サンフランシスコ)は1月17日、米・ロサンゼルスのアボットキニー通りに、新店舗「JINS Abbot Kinney店」をオープンした。電子タグと二次元コードを取り入れ、サービスの効率化を図るシステムを、実験的に初導入するという。

JINSが米・ロサンゼルスに新店舗をオープン!受け取り時間のロスがなくなる新システムを実験的に導入

今回のオープンで、ロサンゼルス4店舗目の展開となったJINS。Abbot Kinney店は、世界中の一流ブランドが集まる同エリアのなかで日本発の企業としてより一層アピールするために、茶室をイメージした内装デザインを採用している。既存建物のレンガヒノキの天板と合わせて、こぢんまりとした居心地の良い空間と独特なスケール感、素材感を表現した。

さらに、同店は新たな取り組みとして、電子タグと二次元コードのついた商品を陳列させている。これは、来店者のスマートフォンで商品のコードをスキャンしWeb上で必要事項を入力するだけで、受付を完了できるシステム。これにより、店舗で会計、フィッティングを終わらせてしまえば、後日の受け取り作業は自宅または店内ロッカーで手軽に行えるようになる。

店員による接客を順番待ちすることなく、好きな場所やタイミングで商品を受け取れるようになり、来店者側の負荷軽減はもちろん、店舗側にとってもオペレーションの効率化を促進できるメリットがある。なお、開店日から19日までの3日間、同店と同地区に出店している4店舗の売り上げ全額は、ロサンゼルスで発生した山火事での被災地支援として現地支援団体へ寄付されるという。

今後、同社がグローバル展開を加速させていくためには、世界中の誰もが買いやすい顧客体験の確立が必要不可欠。その足掛かりとなるべく、同店舗で来店者の反響をフィードバックしつつブラッシュアップを続けていく。いずれは、世界各国で展開している既存の765店舗や新店舗にも、デジタルシステムの導入を検討する構えだ。

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