農家と消費者をつなぐ「愛ト絆」プロジェクト!茨城県高萩市でクラウドファンディング開始

 リーフレタスの水耕栽培を手がけ、農業が抱える販売課題の解決を目指す株式会社愛テックファーム(茨城県高萩市)は、農家と消費者をつなぐ仕組みづくりを目的とした「愛ト絆」プロジェクトの拡大に向け、2025年9月1日からクラウドファンディングを開始した。目標金額は100万円で、農業を支える取り組みに広く参加を呼びかけている。

農家と消費者をつなぐ「愛ト絆」プロジェクト!茨城県高萩市でクラウドファンディング開始

現在、人材不足に直面している日本の農業業界。従事者は20年間で半分以下に減少し、将来の食糧問題が現実味を帯びている。その背景には「販売」の難しさがある。従来は農協により生産に専念できた一方で、農家自らが販売を行う経験が少なかったことが課題とされる。

同社はこうした現状を踏まえ、今頑張っている農家を直接支える仕組みを構築。「愛ト絆」プロジェクトでは、農家から市場価格を上回る金額で農産物を買い取り、販売リスクは同社が負担、さらにブランディングや加工、流通までを一貫して担い、消費者へは適正価格で農産物を届ける体制を構築している。これにより農家は生産に集中でき、消費者は安心・安全で生産者の顔が見える農産物を手にすることが可能となる。

これまでに仲間農家から1,200万円以上の野菜を買い取り、レタス800万食以上を供給するなどの実績を持つ。2024年には新ブランド「愛芋AIIMO」を立ち上げ、2カ月で焼き芋2tを販売し黒字化を達成したほか、茨城県北地域の企業を支援するためのプログラム「県北BCPアイディアソン2024」で優秀賞を受賞するなど、成果を積み重ねてきた。

今回のクラウドファンディングでは、支援額に応じてオリジナルステッカーや焼き芋・米などのリターンを用意している。支援者は安心できる農産物を手にするだけでなく、農家を直接支える社会的意義を実感できる仕組みとなっている。また地域の新たな産地化や雇用創出にもつながることが期待される。

同社は今後も、「農園と食卓をつなぎ健康と笑顔をつなぐ」という理念のもと、農家と消費者の双方に利益をもたらす仕組みづくりを推進していく。

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