埼玉県のリユース企業・ゼロジャパン、AI社長「AIゼロくん」を導入!理念浸透と専門技術の標準化を目指す

 埼玉県のリユース企業である株式会社ゼロジャパン(埼玉県所沢市)は、株式会社THA(東京都新宿区)が提供するAI社長サービスを導入し、専用AI「AIゼロくん」を社内に迎え入れた。

埼玉県のリユース企業・ゼロジャパン、AI社長「AIゼロくん」を導入!理念浸透と専門技術の標準化を目指す

同AIは、ゼロジャパンの企業理念である「ゼロジャパンフィロソフィー」を基盤に、従業員の行動指針や業務判断を支援する役割を担う。LINEを通じて24時間365日稼働し、誰でもいつでも「相談しやすい頼れる同僚」として活用可能だ。さらに、買い取り業者としての査定技術も組み込んでいる。

同社は、リユースショップの運営や不動産買取再販事業などを展開している。これまでは、各スタッフの経験や勘に依存してきた真贋判断や接客技術を、同AIに組み込み標準化することで、誰もが活用できる形に整理した。これにより、査定や接客の一貫性を高めるとともに、新人教育の強化にもつなげていく考えだ。

導入の背景には、企業理念の浸透やノウハウの継承といった課題があった。これまで同社の「人に可能性を与える」という企業理念や「人間として何が正しいか」という判断基準を新入社員や各店舗スタッフに浸透させることは容易ではなかった。また、リユース業界特有の高度な査定技術が個人の判断に委ねられていたことから、知識の共有や同じ基準で判断できる体制づくりも求められていた。

今回、同AIの導入により、経営理念や業務ノウハウの体系化、判断プロセスの可視化、新人教育への活用などの効果が期待される。24時間いつでもAIに相談できる環境を整えることで、従業員の意思決定を支援し、業務効率化とサービス向上につなげる狙いだ。

代表取締役の浅村氏は「AIゼロくんの導入により、全従業員が同じ価値観で迷いなく行動できる環境が整う。人として正しい判断ができる組織づくりを推進し、より良いサービスを提供したい」とコメントしている。

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