創業236年の老舗醤油蔵が世界への発信に向けて体験型施設をグランドオープン!

 笛木醤油株式会社(埼玉県川島町)は、創業230余年の歴史を持つ江戸時代創業の蔵「江戸蔵」を、約2年にわたる構想を経てリノベーション。2025年9月6日に、金笛しょうゆパーク内の新たな直売店兼体験型施設としてグランドオープンした。

創業236年の老舗醤油蔵が世界への発信に向けて体験型施設をグランドオープン!

金笛しょうゆパークは、醤油にまつわる食べる・学ぶ・買う・遊ぶを体験できる見学型施設。2019年に開設されて以降、無料の工場見学「金笛しょうゆ楽校」が人気を集め、開業5年で累計15万人が訪問した。2024年の年間来訪者数は4万人を超え、その約1割が欧米を中心とした外国人客で、フランス・ドイツ・アメリカ・カナダ・台湾・タイなどからの来訪も増えている。

今回の江戸蔵オープンによって、年間来場者数5万人、うちインバウンド1万人を目標に設定。伝統的な木桶仕込み醤油を伝える場を目指している。

建物の改修では、白漆喰と黒漆喰のコントラストを左官職人の技で再現。瓦屋根には「金笛」の刻印を施し、観音扉なども極力残して当時の趣を伝える空間に仕上げている。さらに、竹と縄で下地を組み土を塗る土壁の内部構造を公開し、地域の職人文化を伝える役割も担う。先人たちの想いや夢を受け継ぎ、地域の歴史と文化を未来へつなぐ挑戦でもあるという。

木桶仕込みの醤油は現在、全生産量のわずか1%だが、時間と手間をかけて発酵を進めることで唯一無二の味わいを生んでいる。施設は2階建てで、1階の「金笛ショップ」では醤油やドレッシング、せんべい、バウムクーヘン、食器類など多彩な商品を販売し、新たに開発した「ヴィーガンぽん酢」も展開する。

2階は予約制の体験・ワークショップスペースとなっており、12代目・笛木吉五郎の語りとともに、利き醤油やせんべい焼き、だし醤油づくり、醤油麹づくり、スイーツづくりなど界を体験できる。

また、「しょうゆの美味しさを出汁で伝える」をコンセプトとする「しょうゆ蔵のレストラン」では、木桶うどんおばんざいセットや食べ比べうどん、しょうゆソフトクリームやバウムクーヘンなどのスイーツも楽しめる。

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