【茨城・常陸太田】ぶどうと梨のシーズンが到来! 果樹園観光アプリも配信中
茨城県常陸太田市では、ぶどうと梨が旬を迎えている。8月から9月にかけて市内のぶどう農園では、市のオリジナル品種「常陸青龍(ひたちせいりゅう)」、梨農園では「幸水」や「豊水」「秀玉」などの市認証の特産品に加え、茨城県オリジナル品種「恵水」など、さまざまな品種を楽しむことができる。
常陸太田市は、阿武隈山地の南端に位置し、水はけが良い土壌と豊富なミネラルを含む土質環境に恵まれた地域だ。ぶどう試作は1959年に始まり、1961年に巨峰の結実が成功して以来、現在では50軒のぶどう生産者が年間約270tもの巨峰を生産する、県内一の産地として発展してきた。市オリジナルブランド「常陸青龍」は、巨峰の実生から誕生した黄緑色の品種で、高い糖度ながらしつこさがなく、さっぱりとした味わいが特徴。口コミで評判が広がり、常陸太田市で人気の高い品種のひとつとなっている。
一方で梨も、久慈川流域の土壌と温暖な気候によって育まれ、市の特産品として親しまれている。早くに市場に出回る青梨として人気の「秀玉」や主力品種「幸水」のほか、2011年に品種登録された茨城県オリジナル品種「恵水」は、大玉でみずみずしく、シャリシャリした食感が楽しむことができ、贈答用にもおすすめだという。
市では、こうした旬の果実を便利に楽しめるよう、観光果樹園検索アプリ「KAJUAL」を配信している。アプリ内では、リアルタイムで観光果樹園のオープン状況や在庫状況を確認でき、地図アプリと連動し目的地まで案内する機能も備えている。スマートフォンを持たない場合でも、市のホームページから果樹園情報を確認することが可能だ。
市内で生産されたぶどうや梨のほとんどは、直売所や道の駅で販売されるため市場には出回りにくい。市では「安全安心の産地」を掲げ、旬の果実とともに来訪者を出迎える。