9月20日の応募締切迫る!官民共創「ぐんまスタートアップアクセラレーションプログラム(RAITO)2023」 の魅力とサポート内容とは!?
豊かな自然や温泉に恵まれる群馬県。自動車産業、小売業、食品産業などを中心にものづくりが盛んなことで知られ、SUBARUやヤマダホールディングス、サンヨー食品など多くの大手企業が本社や本工場を構えている地域だ。近年ではフランスのタイヤメーカーであるミシュラン日本法人の本社移転や、NTT東日本の本社機能の一部移転、外資系コンサルティング会社アクセンチュアの群馬県庁入居などのニュースもあり、ビジネスを展開する上で群馬県が注目されつつある。
現在、そんな群馬県で社会問題解決を目的とした「ぐんまスタートアップアクセラレーションプログラム(RAITO)」が実施されていることはご存知だろうか?
今回編集部では、プログラムの運営者である群馬県未来投資・デジタル産業課スタートアップ推進室の中島さん、穂坂さん、片貝さんの3名にプログラムの魅力や実施の背景、サポート内容などのお話を聞いた。
短期間でスタートアップの集中支援!官民一体となって社会課題の解決に取り組む「ぐんまスタートアップアクセラレーションプログラム(RAITO)2023」
編集部:本日はよろしくお願いいたします!群馬県は近年、民間企業が主体となって起業家育成に取り組むGIS(群馬イノベーションスクール)や群馬県庁32階の官民共創スペースNETSUGENなど、新ビジネスの創造やスタートアップ支援の動きが活発な印象があります。そんな中で今回群馬県が行う「ぐんまスタートアップアクセラレーションプログラム(RAITO)」はどんなプログラムなのでしょうか?
穂坂さん:「ぐんまスタートアップアクセラレーションプログラム(RAITO)」は群馬県でビジネスを展開したいスタートアップ企業や起業家を短期間で集中支援していくプログラムです。県内外の金融機関や支援機関、民間企業が官民一体となって約5か月間、事業成長を加速させるための細やかなサポートをさせていただきます。
編集部:具体的にどのようなサポートを受けられるのでしょうか?
穂坂さん:メンターによる定期的なメンタリングを通じて、採択者の課題に応じたビジネスの伴走支援を行います。また、群馬県やプログラムを委託している「有限責任監査法人トーマツ」のネットワークを利用することができたり、事業状況に応じたビジネスの実証実験サポートなどもさせていただきます。その他にも、地域の支援機関が一丸となって事業拡大をサポートする体制を整えています。
編集部:ありがとうございます!このプログラムはどのような経緯や背景で始まったのでしょうか?
穂坂さん:群馬県はものづくりが盛んで、特に輸送機器や自動車関連産業が非常に多い地域です。ただ、自動車産業を取り巻く状況にしても、脱炭素化や電動EVなどの課題を解決するためには新たなイノベーションが必要です。これは自動車産業だけでなく、医療や環境、農業、林業など、たくさんの社会課題にも関連していて、スタートアップやベンチャー企業による新しいアイデアで解決に結びつけることができればという思いからRAITOは始まっています。
選び抜かれた優秀なメンターと、オーダーメイドのチームで伴走
編集部:このプログラムの魅力も教えていただけますか?
穂坂さん:はい。まずは充実したメンターを取り揃えているところです。実施事業者である「有限責任監査法人トーマツ」さんは全国にネットワークをもっており、新ビジネスの立ち上げに強みのある方や、起業家としてのマインドセットに優れた方など様々なメンターを紹介いただいています。特にアーリー・シード期のスタートアップはやるべきことを見落としがちな部分もあるので、実践的なレクチャーを受けられたり、ピッチのトレーニングを受講できたりするのもポイントです。
また、行政が主催ということで社会的な信用を得られたり、支援機関については地場のつながりを意識していますので県内で活動するためネットワークを作れたりすることも魅力ですね。支援機関についてはまだまだ広げていく予定で、参加者の事業形態に合わせて県の方から声掛けをし、オーダーメイド感覚で支援チームを作っていきます。
編集部:スタートアップは実績が少なく信用を得ることが難しいので、地元の有力企業や行政とのつながりができるというのは非常に魅力的ですね。
今年で3回目のRAITO!さらなるスタートアップの支援に向けて
編集部:2021年から始まったRAITOですが、過去2回の実施で感じた手ごたえや課題についても聞かせていただけますでしょうか?
穂坂さん:そうですね、1期に6社、2期に5社の計11社に参加いただいたのですが、皆さんが何らかの形で成長につながっているという手ごたえを感じていますね。例えば事業売上がアップしたり、構想していた新サービスのリリースが実現したり。その他にも認知向上や採用強化、エンジェル投資家による資金調達、ビジネスモデルの再構築など多くの面で参加メリットがあったとのお声をいただいています。
編集部:一方で課題についてはいかがでしょうか。
穂坂さん:今後の課題として、地場の産業や企業をもっと巻き込んでいきたいと思っています。現在は金融機関や公共機関中心に支援機関として入っていただいていますが、製造業やものづくり関連の企業さんをもっと巻き込んでいきたいです。
ものづくりが盛んな群馬県で、製造業に関する社会課題を解決する事例を積み上げていきたいと思っていますし、そのためのより広いサポート体制も目指していきたいですね。
編集部:ありがとうございます。RAITOにおいて支援チームはどのような関わりを持てるのでしょうか?
穂坂さん:大きな関わりとしては、参加者との「協業」です。「一緒に何かをやってみよう」といった取り組みがどんどんこのプログラムから実現するよう、支援チームと参加者を積極的に繋いでいきたいと思っています。昨年度の例ですと、支援チームの一社であるNTT東日本さんと参加者の協業により、今年始まった実証事業もありますし、今後、同様の取り組みが製造業の分野にも広げることができればと思っています。
官民が同じ目線でスタートアップを支援!郷土愛の強さが育むビジネス環境が魅力の群馬県
編集部:県がスタートアップを積極的に推進していて、なおかつ民間の地元企業や大手企業も「若い起業家を支援して育てよう」という機運が高いことは群馬県の魅力と感じていますがいかがでしょうか?
穂坂さん:そうですね、こういうスタートアップの支援は、行政だけでもうまくいきませんし、民間企業だけでも難しいと思います。そこのバランスをうまくとりながら、官民一体となって同じ方向に向かって取り組めているのは群馬県のスタートアップ環境の魅力かなと思います。
中島さん:規模が大きくなっても地元に根を張って活動している企業さんが多いことも、官民で同じ目線でいられる理由かと思います。群馬県は経営者として実績を積まれた方も、地元の地域経済のために何かしら関わりを持ちたい、関われるような場にしてほしいという郷土愛の強い方が多い印象があります。そういった地域を大切にする気持ちがスタートアップを官民一体で育てようとする土壌に繋がっているように感じていますね。
編集部:「官民共創」でのスタートアップアクセラレーションであるRAITO、多くのスタートアップや起業家に参加してほしいですね。
穂坂さん:そうですね、是非たくさんの応募をお待ちしております。
編集部:本日はお忙しい中、ありがとうございました。
9月11日公募説明会を開催!40名以上の参加者が群馬でのビジネス展開に心を弾ませる
【説明会内容】
〇群馬県からの逆ピッチ(地域課題 RAITO2023 重点領域について)
〇基調講演 講師:株式会社ゼロワンブースター 代表取締役 合田ジョージ
テーマ「RAITOへのいざない やらないとならない!世界を変えるのはあなた!」
〇パネルディスカッション 合田ジョージ × RAITO1 期生・2 期生(過去採択者)
第3回RAITO 応募概要まとめ
⚫︎詳細HP
https://gunma-raito.com/
⚫︎募集期間
2023年8月29日(火)~9月20日(水)
⚫︎事業領域
以下の4つの分野に特に注力しています。
基本的に事業領域は不問ですが、ご参考ください。
・デジタル関連領域
・観光・エンターテインメント関連領域
・環境・防災関連領域
・ヘルステック関連領域(医療・福祉・健康)
⚫︎選考基準
・チームの本気度、覚悟、能力、バックグラウンド、チームワーク、リソース調達力
・課題、変化に対するソリューションの独創性、革新性
・ビジネスプランの新規性、成長性
・群馬県(地域・課題)との親和性
上記を中心に、総合的に判断をいたします。
⚫︎事業ステージ
事業ステージは不問です。プラン企画段階・検証段階の独立起業志望者から、事業化済み・資金調達済みの起業家・スタートアップまで歓迎いたします。
⚫︎参加企業・チーム
1.群馬県内の拠点を有するか、県内での事業展開をしている(若しくは予定している)こと
2.既にプロダクトまたは検証可能な試作品を有することが望ましい
3.RAITOが提供するプログラムに全日程参加できること
※上記以外では、事業ステージ、ご年齢、性別、国籍等の制限もございません。ご応募の時点で法人登記をされていない方、第二創業、社内での新規事業立ち上げ等でのご応募も可能です。
⚫︎採択企業特典
期間中、NETSUGENの利用が無料
※採択企業は5チームを予定しております(増減する可能性があります)。
⚫︎その他の条件
・本アクセラレーションプログラムに参加いただくことが条件です。
・事業プランは1チーム(人)で複数プランを申請していただけます。また、一度提出した事業プランの申請書を修正・再提出することも可能です。
⚫︎書類提出先
下記応募フォームからお進みいただき、ご提出ください。
応募フォームはこちら
https://forms.office.com/e/XLBs13hspx
⚫︎応募方法
上記応募フォームに進み、必要事項を記入してビジネスプランを申請してください。
※フォームシステムの利用登録が必要です。
① 提出資料のご手配
【必須】ビジネスプラン資料
書式は自由です。PDF形式で事務局宛に添付しメールしてください。
Mail:gunma-raito@tohmatsu.co.jp
資料には下記の要素をご記載ください。全体で10ページ以内で、簡潔にまとめてください。
・商品及びサービスの概要
・ターゲットとする顧客と顧客が持つニーズ
・対象市場の魅力(市場規模や成長性など)
・マネタイズ手法
・ベンチマークとする競合サービスや企業(存在する場合)
・チームの構成や強み
※ビジネスプラン資料の提出のほか、下記応募フォーム入力が必須となります
※選考期間中は(プログラムに採択されるまでは)NDAを締結いたしませんので、秘匿情報に関しては記載なさらないようお願いいたします
② 【必須】応募フォームシステムからの申請・提出
・下記URLより応募フォームの回答をお願い致します。
https://forms.office.com/e/XLBs13hspx