330年以上の歴史を持つ老舗醤油蔵「柴沼醤油醸造」、桶職人による木桶の入れ替え作業を約10日間にわたり公開

 創業1688年の老舗醤油蔵で、330年以上の歴史を持つ柴沼醤油醸造株式会社(茨城県土浦市)は、2026年4月16日から約10日間にわたって、木桶の入れ替え(更新)作業を実施。合わせて、その様子をプレス向けに公開する。

330年以上の歴史を持つ老舗醤油蔵「柴沼醤油醸造」、桶職人による木桶の入れ替え作業を約10日間にわたり公開

本取り組みは、国内生産量1%の希少な製法である「木桶仕込み」文化を次世代へ継承することを目的としたもの。

通常は非公開で行われる実際の木桶の組み上げ工程を現地で見学できる機会となり、工場や蔵の撮影、職人および代表へのインタビューなど、作業期間中は木桶文化の現場について取材および撮影に対応している。

開催場所は柴沼醤油醸造で、今回は桶職人とともに既存の木桶を取り外し、新たに4本の木桶を導入する予定である。作業は大阪の老舗・藤井製桶所(大阪府堺市)の代表で、日本の発酵文化を支える重要な役割を担う桶師である上芝雄史さんを迎え、実施される。

木桶は機械による量産ができず、吉野杉と竹のタガで組み上げる伝統的な木桶づくりであり、1つひとつ職人の技術で組み上げられる。木桶は150年以上使用される一方で、桶そのものを製造できる職人の減少も深刻であり、2010年頃には製造業者が全国で1社のみになるなど、木桶文化の存続は危機的状況に直面している。

現在、日本の醤油の大半はステンレスタンクによって製造されているが、木桶仕込みは生産効率の低さや管理の難しさ、手間などを理由に減少し続けており、その割合は全国生産量の約1%にとどまる。

こうした背景のなかで、柴沼醤油は業界横断の取り組みである「木桶職人復活プロジェクト」に参画している。本プロジェクトは醤油、味噌、酒などの蔵元や職人が連携し、小豆島において毎年新たな木桶を製作する活動を通じて、「1%を奪い合うのではなく、1%を2%にする」という考えのもと木桶文化の継承を目指している。

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