都会と田舎の魅力を融合！栃木県真岡市が移住促進プランを展開

　栃木県真岡市は、市民に都会の利便性と田舎の自然環境が調和した暮らしを提案している。子育て世代を含む多様なライフスタイルを支援する環境を整備し、「日本一のいちごのまち」としてもPRを続けている。同市では移住体験ツアーや収穫体験、移住支援金制度を通じ、理想の暮らしの実現を後押ししている。

移住体験ツアーは、事前に希望をヒアリングし、施設見学や農業体験などを組み合わせたオーダーメイド型で実施される。例えば、いちご農家を目指す参加者向けには、現役農家との面談や地元産品がそろう道の駅への訪問はもちろん、複合交流拠点「monaca」やドッグラン「リバープラス」の見学、住宅地視察、医療機関確認などを行い、市の生活環境を幅広く体験できる。参加世帯には最大1万円の補助金も交付される。

また、同市は季節ごとの収穫体験も充実させている。梨やナス、ブルーベリー、国産ゴマ、バナナなど多彩な作物の収穫や調理体験が可能で、子どもが自然に触れながら農業を学べる場となっている。自然体験を通じて地域の魅力を知り、移住後の暮らしを具体的にイメージできることが特徴だ。

加えて、移住者向けに「真岡市移住支援金」を用意。東京圏からの移住で条件を満たす場合、世帯で最大200万円（子育て加算含む）が支給される。対象は東京23区に在住または通勤していた人で、栃木県内の特定企業への就業や起業、新規就農、事業継承などを行った場合が含まれる。さらに、市内の中小企業に就業または創業した50歳未満のU、I、Jターン者は、最大20万円の「UIJターン就業定住助成金」も併用可能である。

同市はこれらの制度や体験企画を通じて、移住希望者の「知りたい」を形にし、新しい暮らしへの一歩を支援している。生活環境、仕事、子育て支援がそろった同市は、多様な世代にとって新生活の舞台となり得る地域と言えるだろう。